アルト

軽に定評のあるスズキの看板を背負う車種

初代はフロンテの姉妹車の位置づけで1979年に販売が開始され、軽分野のボンネットバンブーム巻き起こすほどのスズキの看板を背負う人気車種となりました。
同じく軽自動車に強みを持つダイハツ・ミラとは長年にわたりライバル関係にあり、互いに競い合う永遠の宿敵かもしれません。

現行モデルは8代目を数え、2014末にフルモデルチェンジされ、2016年末には日本での累計販売500万台を記録しました。
スポーツモデルのターボエンジン仕様が設定される一方、もともと、初代アルトは「フロンテ」の商用車版として登場した経緯もあり、今日においても商用のバンがラインナップされています。

原点に立ち返りゼロから生まれた8代目アルト

8代目はももいろクローバーZの「乗れば納得」のCM通り、頑固企業の代表ともいえるスズキの真骨頂を感じさせる作りが随所にみられます。
まず驚かされるのは、超軽量化されたボディで、最軽量の商用バンは610kgと軽トラックにも勝る恐るべき数値です。

普及版クラスのモデルでも650kgで、「先代の少しずつの改良ではとても実現できない」と開発者が語る通り、フレームから細部の素材に至るまでゼロからスタートして生まれたことが分かります。
高張力鋼板の使用率を引き上げ、軽量化と同時に車体の強化も図られ、この考え方は今後開発されるスズキの他の車種にも取り入れられていくスズキのプラットフォームともいえる改革です。

徹底したスリム化の実現の結果の燃費向上

軽量化は各パーツで実現しているのですが、大きな影響を与えたのはサスペンションです。
新設計のサスペンションは大幅に剛性をアップしたうえで、前後合わせて18kg近くの軽量化が図られています。
このような軽量化の総計として、具体的には燃費の良さと走りにあらわれ、燃費はスズキオリジナルの「エネチャージ」を搭載したモデルでは37km/Lを実現しています。
燃費が改善した場合、その分走りに悪影響が出るパターンが多いのですが、軽量化の効果は絶大で、エンジンパワーアップによる速さとは別次元の出足の良さが光ります。

軽自動車としての割り切りをハッキリ感じる走り

ただ、乗り心地という面ではボディが軽ければ軽いほど乗り心地を追求することは困難になることは否めませんし、遮音性の面からも同じ事が指摘でき、加速時のエンジンの吹きぬけ音がある程度車内に響くのは止むを得ないところです。

それらの点に関してスズキは、軽は軽なのだから限度もあるという割り切り方を示したと言えます。
同様のことはインテリアにも当てはまります。
他社の軽が高級路線を追い求めるのに対し、アルトの内装の素材は一定レベルのクオリティは満たしているものの、豪華とは言えません。
この点でも原点に立ち返り、「軽らしさ」を追求するスズキの姿勢のあらわれと言えるでしょう。

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